プロフィール

Author:はるかわ しおん
なにか、新しいものを。
そして、楽しいものを。

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時は、数分前。
定食屋風のすし屋@新橋にて。

文庫『わたしたちの田村くん』を読みながら、さば塩定食を食していた。
もぐもぐしながら、箸を動かしながら、目を動かしているのである。

店は結構混んでおり、回転率も良い。何度かここに入った経験があり、それが分かっている僕は食事が終わってからもだらだらするようなことをするつもりは毛頭ない。もちろん、だらだら食べることも。

「今昼時だから、本読むのやめてくんない?」

唐突に、カウンター越しにクレームをつけられた。この店の主人なのか、初老の男性。
僕は一瞬思考が停止し、本をいったん伏せる。そして、箸を置き、立った。
レジに千円札を叩き込んでそのまま帰ろう――とは思ったが、残念ながら懐がさみしいので断念。釣りを受け取って、店を出る。

あまりのことに、反論もできなかった。
ただ、自分の心の中のガラスにひびが入ったような、そんな感覚だけは覚えた。
要するに、その無神経な物言いにキレたのである。態度には出さなかったが。

店を出している以上 (そして、妙な決まりごとを貼り出したりとかしていない以上) 、客がどう食事をしようと自由であるはずである。なにしろ、こちらが金を払っているのだから。
しかし、だからといってなんでもしてよいというわけではなかろう。それが分かっている僕は、食べたら出ようと思っていた。

だが――投げつけられたのは、先の言葉。
マナーとは個々人の主観であるとも言えるし、もしかしたら僕にだって非があるのかもしれない。
だがしかし。
あの言葉はどうなのか。
おおかた、仲間と喋りながら食事をし、結果として黙々と食事をした時よりも速度が劣ったとしても――何も言われないのだろう。だって、カウンター席以外では、喋っているもの。


……あ、ペン置いてきちゃったよ。
いまさら、取りに行く気にもなれないが。
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